気ままな小窓でsimutrans

simutransが主ですが、二次創作小説(マンガ家さんとアシスタントさんと)もあります。創作活動の活力源は、何気ない皆様の言葉そのものです。だから、コメント残してくれると嬉しいなって。

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マンアシSS「北の大地へ~中編~」その7

中編ラスト(2日目最終)です。やっぱり同時に何人も出てくるより、少人数の方が何かと都合が良いです(ォ

今の時期、北海道はどのくらい雪が残ってるんでしょうか。このごろ本気で北海道に住むことを妄想していたりします。いや、逆に沖縄でも良いんですがね?

今回は健全です。今までも結局は健全だったんで、結果的には年齢制限は必要なかったんですが、まぁ気分です。


~午後、札幌駅前~

「お兄ちゃん!乗り遅れちゃうよ!!?」

「い…急ぎたいんだけど…ゲフ…胃もたれで苦しくて……」

「お姉ちゃんがイモを丸呑みさせたりするから…」

ぐっ…

「い、いや…むしろ…遅れた理由は…ウップ」

ぐぐぐ…

「うっ、あの…す…すみません…つい…。」

「僕も…注意して…おけば良かった…。」

「『テレビ塔さん』のどこが可愛いんだか…。」

「…。」

「と…っとにかく急がないとね…!あと1分!!」

「わーー!!!」

そういえばお昼も食べてなかったような…








「ぜぇ…ぜぇ…」

「っはぁ…はぁ…」

「な…何とか間に合いましたね。」

「僕…しばらく動けない…」

「お兄ちゃん大丈夫?」

「…何か必要な物とかありますか?」

「あ…足須さんが膝枕してくれれば…」

「流石にそれはムリです。」

「そ…そんなぁ…!」

「当たり前ですよ!」

「むっ無念…。」ガクッ

「うにゃ!?[愛徒!?]」

「気…失っちゃったね…。」

「[ブラニャーのケージも抱えて走ってたからにゃ…]」

「まぁ、いつもどおり一眠りすれば…」

「どうせだったらホントに膝枕しちゃえば?」

「また何を言い出すかと思えば…」

「今ならお兄ちゃんは気付かないよ!」

「沙穂乃は少し寝てなさい!」

「ま…まさか、私に見られるのが恥ずかしくて…!?」

「黙ってなさいって意味よ。」

「じゃあブラニャー!一緒に寝よ!!」

「ぶにゃぁ!」

ま…静かで何より…






「すぅ…すぅ…」

「ゴロゴロ…」

「うぅ~ん…」

「…。」ぐぅぅ~…


だ…誰も起きてなくて良かった…。

「おねえさん、お菓子いるかい?」

「へ?…あ!あの…」

「私みたいなおばさんでも、一応、札幌の大学の教授なのよ?」

「そっそうなんですか!?」

「みんなそうやって驚くのよ~。でさ、はいこれ。」

「これって…白い恋人じゃないですか!…良いんですか?」

「いいのよ~。うちの同僚の教授が大量に持ってきたやつだから、余っちゃったの。そちらの妹さんたちにもどうぞ!」

「すみません…見ず知らずの私たちなんかに…。」

「もしかして、ご旅行?」

「え、えぇ、すみません、うるさかったですよね…。」

「なんか隣が賑やかだな~って思って、そしたら急に静かになっちゃって気になって見たら、丁度かわいいお嬢さんがお腹鳴らしたってわけ。」

「お…お恥ずかしいところを…」

「な~に言ってるの!!若い証拠じゃない!」

「あ…ありがとうございます…。」

「私にも東京に娘がいてね。」

「どんな方なんですか?」

「10代のころから好きなことを続けて仕事にしちゃってさぁ。でももう30歳になるってのに、まるで結婚の兆しが無くてね。まぁ、収入は問題ないらしいんだけど。」

「…なんか分かります…。」

「でも、あなたぐらい綺麗なら、心配無いわね!」

「そうでしょうか…?あんまり自信ないんですけど…。」

「少なくとも、うちの学生たちよりは断然可愛いわよ!」

「そ…そんなことないですよ!」

「うふふ。焦った顔もなお良し!」

「は…はぁ…。」

『まもなく、手稲~』

「あ、私、ここで降りるの。」

「あの!お菓子、ありがとうございます!娘さんのこと、応援してます!」

「ありがとっ。ご兄弟3人で、北海道を満喫して言ってね!」

「へ?兄弟!?」

「あら、従兄さんだったかしら。優しそうな人ね。結婚するなら、彼みたいな人も良いかも!」

「あ…あの、私たちは…」

「それじゃ、お元気でね!」

「あの!……行っちゃった…。」

まぁ、別に問題は無いか…。



……兄弟…
…姉妹じゃなくて…兄弟…か…













「じゃあ、荷物はここに置いて、この辺り廻って見よう!」

「私疲れちゃったから、お姉ちゃんたち二人で行ってきなよ。ブラニャーも寝ちゃってるし。」

「な…なら私もここに…」

「ダメだよ~!せっかく来たんだし、色々見てきなよ。」

「でも…」

「それともお姉ちゃんは、可愛い妹の気遣いを、無碍にも断るの!?」

「足須さん、そんなのヒドイよ!」

「二人して話が無茶苦茶です!」

「まあまあお姉ちゃん…。」

「な、なによ。」

「…お兄ちゃんの良いところを見つけるチャンスだよ?行ってきなよ~。」

「?なに話してるの二人とも。」

「あのね、お姉ちゃんも行きたいって!」

「え、ちょっ…私はまだ何も…」

「てことは…足須さんとデート…!?」

「そうだよお兄ちゃん!またと無いチャンスだね!」

「僕…僕、今度こそ足須さんのハートを掴んでみせるよ!!」

「その意気その意気!!」

「…『疲れた』のはどこ行ったのよ…」













「はぁ…。」

「足須さん…?その…やっぱり僕と歩くの…嫌だった?」

「いえ…別にそういう訳じゃないんですけど…どうもこういうの…慣れなくて…」

「僕たち、恋愛したこと無かったもんね~。」

「わざわざ言わないで下さい!…気にしてるんですから…」

「でも、今この状態って、すごくラブラブな感じだよね!」

「あんまりそういうの出さないでくれますか?」

「え!?なんで!?」

「当たり前じゃないですか!私たちは、カ…カップルじゃないんですから!」

「僕は構わないよ?付き合ってなくたって、こうして足須さんと話してるだけですごく幸せだし!…これでもダメ…?」

「ダメってわけじゃ…ないですけど…」

「なら、どんどん楽しんで行こうよ!先生とアシスタントっていう関係のままで良いからさ!」

「はぁ、先生には付いていけませんよ、まったく…」








「なんか、貰った行程表に、ここの名前があったんだけど…」

「…ずいぶん立派な建物ですね…。」

「そうだね…背景で描くのも難しそう…」

「背景って…マンガのですか?」

「うん。小樽の運河ってすごく有名だし綺麗だから、はじカフェの北海道編の舞台にはもってこいなんだよね!」

「だからいろんなところで写真撮ってたんですね…さすがプロということなんでしょうか…」

「えへ~。久々にプロって言ってもらった~!」

「......。ん?ここ、ステンドグラスみたいなのが作れるみたいですね。」

「そうなんだ~!」

「あ、○○様ですか?」

「え、あ…はい……?」

「お待ちしておりました。今日の製作体験はお客様が最後ですので、時間を気にせずに作っていってください!」

「ど…どうも。」








「あの、ステンドグラスってどうやって作るんですか?」

「下絵を描いた板ガラスの上にもう1枚重ねて、この絵の具でなぞります。乾燥したら色付けして、それも乾いたら出来上がりです。」

「なんだかマンガを描くのと似てますね!」

なんだか今回は先生がまともに見えてくる…不思議。

「それで…今日は他のご家族の方は…」

「あ、あの、移動中に少し具合が悪くなってしまって…」

「あ…そうでしたか!いえいえ、失礼しました。ご兄妹様だけでも楽しんでいってもらえれば何よりです。」

「ご…ご兄妹!?」

は…そういえば“家族”旅行ってことだったんだ…。

「わ、わかりました。いいよね…さ…沙穂都…?」

「(せ…先生!?)」

「(ここにいる間だけだから!お願い!)」

「……。…わ…わかった…わよ……お…お兄…ちゃん…」

な…なんでこんなこと…!?

「では、まずは下絵を描いていただきます。」

「じゃあ僕ははじカフェの…」

「パンツだけはNGで!」

「そ…そんなぁ。」

「普通に、もえみちゃんの立ち絵で良いんじゃないん……の?パンツならマンガでいくらでも描けm…るし。」

「そ…そうだよね…じゃあ、さ…沙穂都は…どんなの描くの?」

「わ…私は…ええと…、」

「もしかしてお二人とも、普段から絵を描かれているんですか?」

「え、えぇ、まぁ。」

「でしたら妹さんは、この運河を題材にしてみませんか?写真ならいくつかご用意してありますし。」

「そ、そうさせていただきます…。」

も…もうちょっとでユルキャラ描くところだった…。またズレてるって言われたら、ショックだったな…助かった…。





「うん!できた!」

「お兄さんお早いですねぇ!しかもすごくお上手ですし…可愛い女の子ですね!」

こ…ここのスタッフの方がはじカフェ知らなくってよかった…
それにしても、やっぱり先生は絵が全般的に巧いし早い…まだ私には真似できないなぁ。

「妹さんの方も、そろそろ色づけできますよ?」

「は、はい。」

「お兄さんも、手伝ってあげてはいかがですか?色の調合が素晴らしかったですし、うちのスタッフよりも才能あるかも知れませんよ!?」

「じゃ、じゃあ、どんな色がいい?」

「えと…、こげ茶の少し赤みがかった色を…」

「わかった!…そしたら、これとこれで…。こんな感じでどう?」

「か…完璧…。さ、さすがで…だね。」

「次はどんな色!?」

「そ、そしたら…」










「それでは、お二人の作品が乾くまで、1階と地下のガラスショップでおくつろぎ下さい。」

「はい。」

「沙穂都、あんまり高いものを買うんじゃないぞ。」

「...や…やっぱり続くんですね…」

「(足須さん!不自然になっちゃうよ!あと少しだから協力して!)」

「(わ…わかりましたから、そんな目で訴えないで下さい!)」

「さ…沙穂都?こ、この醤油さし、すごく細かい模様だね。」

「そ…そうね…。こ…このグラスなんかも、センスがあっていい…わね…。」

「……。」

「……。」

す…すごく疲れる…。




「は…!」

「ど…どうしたの!?」

「こ…このお皿セット…ダルックマの絵が描いてあって…」

「も…もしかして欲しいの…?」

「で…できれば、…その…ほしい…」

「値段は……げっ…ちょっと高め…」

「うぅぅ...ダ…ダルックマ…」

「つ…次の新作を我慢すれば…!」

「え?」

「こ…このセット下さい!!」

「は…はい…えぇと、35,800円になります。」

「カ…カードで…。自宅配送でお願いします…。」

「そんな…私のためにそんなことしてくれなくても…。」

「さ…沙穂都の笑顔が可愛いから…だから…このくらいの出費…」

「お…お兄…ちゃん…!」

「沙穂都…!」

「…な、仲がとてもよろしいんですね。」

「はっ。いやあのこれはですねそういうんじゃなくてそのですから」

「沙穂都…僕の胸に…」

「ちょ…調子に乗るな!バカ兄っっ!」スパーンッ

「……ほんとに仲良しなんですね…。ナイスツンデレ…」

「ちょ…店員さん…!?」







「せ…先生、今回はどうも…。まさか本当に買ってくれるとは…。」

「僕はただ、足須さんがすごく欲しそうにしてたから、買ったら喜んでくれるかなぁ…って」

「まぁだいたいそんな事だろうとは思ってましたが…、」

「それに…足須さんに妹役やらせちゃって、そのお詫びにと思って…」

「そう…なんですか…。」

「ごめんね。嫌なことさせちゃって…。」

「別に…嫌じゃなかった…ですよ?」

「へ?」

「その…自分が妹になって、誰かに頼れるっていうのも、…悪くは無かったですし…。」

「じゃぁ」

「あ、でも、旅館に着いたらこのことは無かったことにしてください。」

「えぇ…な、なんで…」

「沙穂乃に知られるといろいろ面倒なので。」

「ざ…残念…だけど、足須さんの新たな一面が見れたし、今日はすごく楽しかったよ!!」

「ま…、否定はしませんよ。」

「いやっほー!」

まったく先生は…













「おかえり~!」

「ただいま沙穂乃ちゃん!遅くなってごめんね!!」

「気にしないで!それより、ガラス工芸はどうだった?」

「まぁそれなりに…って、なんでそのことを!!?」

「行程表は事前に入念にチェックしといたからね!どんなお土産が有るかも調べてあるし、ぬかりは無いから安心してっ。」

「さすが沙穂乃ちゃん!しっかり者だね~!」

「えへ~!お兄ちゃんギュってして~!」

「えらいよ~!ぎゅうぅ~。」

「……。」

してやられた…



「あ、沙穂乃ちゃんのお土産も今のうちに送っちゃってくるから!」バタン

それじゃ夕食の場所を…

「それで~?お姉ちゃん、お兄ちゃんのいいところ見つけられた~?」

「な…っ。ま、まぁ、新しい発見はまったく無かったわ。」

「えぇえ~、せっかく二人っきりにするためにブラニャーにも協力してもらったのに…。」

「え!?」

「ぶにゃ~。[どんまいにゃ。いつかは愛徒の良さに気付くのにゃ。]」

「沙穂乃…もうちょっと違うことに熱中したら?」

「お姉ちゃんが素直にお兄ちゃんとくっついたらね!」

「……。」

「私だってお兄ちゃんのこと好きなんだから、あんまり焦らさないでよねっ!」

「あとで後悔しても知らないわよ。」


そう。新しい長所は発見できなかったけど、私の中で先生への気持ちを確認できたから。
…沙穂乃の思う結果になるかは分からないけど、でも、男性の中では一番身近な存在…。そのぐらいで丁度良いのかも。
それに…先生だったら、沙穂乃を預けても許せる…かな。


「…おにいちゃん…」

「?お姉ちゃん?」

「なんでもない!」

「?…変なお姉ちゃん。」


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マンアシSS「北の大地へ~中編~」その7 気ままな小窓でsimutrans

| クロムハーツ ネックレス | 2013/10/23 12:51 |

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