気ままな小窓でsimutrans

simutransが主ですが、二次創作小説(マンガ家さんとアシスタントさんと)もあります。創作活動の活力源は、何気ない皆様の言葉そのものです。だから、コメント残してくれると嬉しいなって。

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マンアシSS「北の大地へ~後編~」その1

前回の更新から3ヶ月もほったらかしにしてましたorz
〆方は大体決めてあったんですが、どうもって行くかが問題でした。でも、それも大方固まったので、後編をスタートさせます。

あ、R指定は今回も無いのでご安心をwww


チチチチチ、チュンチュン

「ほわぁ~。んー!」ムクリ

「…イッチニーサンシッ!!ニーニッサンシッ!」

「ブーニャ!ブーニャ!」

あの声は…



「先生、おはようございます。」

「あ!足須さんおはよー!!」

「うにゃっ[おはようにゃ]」

「今日も朝からきれいだねっ!」

「はいはいどうも。そんなことより、先生って意外と健康的なんですね。」

「僕だって一応プロのマンガ家だしね!健康管理も仕事のうちだよ。」

「だったら、毎月徹夜しなくちゃならない状況作るのやめたらどうですか?」

「[確かに…]」

「ぐ…痛いところを…」

「ま、毎朝体操してるのは素直にえらいと思いますけど。」

「ほ…本当!?僕えらい!!?」

「まっまぁ…わずかながらに…」

「えへ~。足須さんに褒められちゃった~!」

先生の喜ぶ姿って、やっぱり変…


「あの、私も参加していいですか?」

「えっ!足須さんも一緒に体操するの!?」

「え…えぇ、これからの生活に取り入れたいと思いまして…。」

「足須さんと体操~♪うふふふ~」

「笑い方キモイです。後、なんでそんなに嬉しがるんですか?」

「だって~、体を曲げたときにチラッと見える白い肌とかおへそが…」

「やっぱり一人でやります。」




~午前7:20 チェックアウト中~

「今日はやけに早い出発だけど、どこに行く予定なの?」

「えっと、メモによると…富良野って。」

ラベンダー畑とかぐらいしか知らないなぁ…。

「あ~あ~~あああああ~~あ♪あ~あ~~あああああ~~♪」

「…沙穂乃?」

「富良野ってあのドラマの舞台でしょ!?」

「そう言われればそうだったような…って、なんでアンタそんな古い番組を…」

「人の好みなんてそれぞれだよ?」

いつの間に趣向がおばさんっぽくなったのかしら…。

「みんなーお待たせー!」

「じゃ行きましょうか。」

「「れっつごー!」」






「いや~、楽しかったねー!」

「夏のラベンダーばかりかと思ってましたが、春もすごいんですね。」

「すごくいいにおいだったなぁ~。あっ!でも、足須さんの部屋の方がいい匂いだよ!?」

「どうでもいいです!!あと、せっかくの感動を返してください。」

「えっ!お兄ちゃん、お姉ちゃんの部屋行ったことあるの!?」

「うん!足須さんに『お願い』って頼まれちゃって…、泊まっちゃったんだ!」

「いつの間にそんな大胆なことを…。二人ともやるねぇ…。」

「なっ…変な誤解生むような言い方はやめてください!!」

「え…?でも事実だし…」

「私の原稿を手伝ってもらうために、仕方なく呼んだんです!!」

「なんにしてもお兄ちゃんは頼りになるねっ。」

「えへ~。それほどでも~。」

「まぁ、いつもの変体行為でチャラになってますけどね。」

「あ…足須さん…」ガックシ




「今日はホテルだね。」

「じゃあ、僕は足須さんの隣のベッドで…」

「何言ってるんですか?」

「へっ?」

「先生は隣の部屋のソファですよ?」

「そ…そんなぁ!ひどいよ~。僕、一度でいいから女の子の隣で寝てみたいんだよ~!」

「知りませんよ!先生の普段の行いが悪いんです。」

「えぇ~?じゃあ私もお兄ちゃんと一緒のソファで寝る~。」

「はぁ…良いわよ。止めても無駄だろうし…、私にはブラニャーがいるから。」

「ぶにゃー」

「だって!お兄ちゃん!…今夜は二人でイイコトしようねっ。」

「さ…ささ沙穂乃ちゃん!?」

「先生、沙穂乃と変なことしたら…私アシ辞めますから。」

「だだ大丈夫だよ!!僕だって大人として節度は守るよ!!」

「どの口が言いますか…。」

「あれぇ、お姉ちゃん妬いてる?」

「はぁ。この下り…何回目だろう...。」




~夕食中~

「ところで。先生はマンガのネタ集めはどうなんですか?」

「うん!昼間、足須さんたちがトイレに行ってる間に軽くスケッチしといたんだ!」

「わあ~!お兄ちゃん上手いねー!!」

「む…さ、流石です…。」

「えへ~、これでもプロですから~。」

「なんか先生って変なところで損してますよね。」

「え?なんで?」

「私たちが居ないところでは意外と頑張ってるのに、私たちの前では変なことばっかりしてますし。」

「そ…そうかな~、あんまり意識してなかったから…。」

「普段からきちんと仕事してれば、少しは印象良いと思いますけど。」

「で…でも、可愛いみんなに囲まれてると、つい気が緩んじゃって…」

「その割りに全く自制が見られないんですが。」

「ギクッ」

「お姉ちゃんたら、何度言えば分かってくれるの?」

「「へ?」」

「そこがお姉ちゃんとお似合いなんだよ。」

「僕が?足須さんと!?ほ…、ホント!?」

「お姉ちゃん、自分からはアプローチしないから、そのままにしとくと婚期逃しちゃうからさ…」

「だから大きなお世話よ。」


「でも、足須さんぐらい可愛いと相手には困らないんじゃない?…悲しいけど…。」

「マンガ家ってあんまり人気無いんだよねー、相手として。」

「そうなの!?」

「ほら、結婚相手として選びたい職種ランキングだと、すっごく下の方だし」

(ていうか沙穂乃、スマホなんていつまに…)

「その点、マンガ家同士ならお互い理解があっていいんじゃない?」

「まぁ、私は例え候補がマンガ家だけだとしても、相手は選びますよ。」

「ぼ…僕じゃ…ダメ…?」

「まず、『みんなと結婚したい』っていう願望からして、先生とは結婚できません。」

「じゃあ、もしそうじゃなかったらお兄ちゃんがいいの?」

「え!?…い、いや他にも理由は…」

「た…例えば僕のどんなところが…?」

「…浮気、しそうだし…」

「そんなことないよ!一生愛し続けるよ!?」

「洗濯とかしたらパンツ漁られそうだし…」

「足須さんの嫌がることはしないよ!」

「頼りないし…」

「そんなこ…とはあるかも…。」

「そういうわけで先生とは無理かと…」

「だ…だったら…」ワナワナ

「へ?」

「だったら、僕は足須さんの何番目でも良い!だから、せめて一緒に仕事続けさせて下さい!!」ダンッ

「ちょ、先生!?」

「僕は…僕は確かにみんな大好きで…一人には絞れないけど…、だけど!足須さんがすごくすごく大好きだから!だから…」

ガヤガヤ…

「ちょっ声が大きいです!」

「ぼ、僕は…」

「前にも言いましたけど、先生と同じ仕事場にいるのは嫌じゃないですから。」

「あ…足須さん…!うわああん!」ガバッ

ガシッ

「だからって人前で抱きつくのはやめてください!」

「へえ、じゃあお姉ちゃんも二人っきりならいいんだぁ…。」

「沙穂乃は余計なことを言わない。」

「てへっ。」

「うぅ…足須さん大好きだよ…。」

「はぁ、まったく先生は…。ほら、せっかくの料理が冷めちゃいますよ。」

「よし!僕、足須さんをもっとサポートできるように、もっと沢山稼ぐよ!」

「そ…そうですね。(な、なんとか上手く誘導できたのかな…)」

「さすがお兄ちゃん!ポジティヴシンキング!!」

「イエーイ!!」

「……。」

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